中古自動車査定士

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中古自動車査定士

中古自動車査定士というのは、中古車を買い取ったり下取りをするときに、車両の傷や凹み、汚れ、車内の状態や電気系統、エンジン周りなどの、車両によって異なる中古車の状態から適正な査定額を算出する業務です。

中古車買取や下取りを利用するとき、査定士と査定額に納得できれば契約をしようという気になりますが、仮に対応の悪いスタッフや、知識のない査定士と査定額ですり合わせができなかったときには、他の業者に話を持ちかけようという気持ちになります。

そのため、査定士の資格はもちろんですが、直接ユーザーと接する業務でもありますので、中古車販売において非常に重要な立ち位置にいるといえます。

このような査定士が必要となった背景には、全国の中古車市場で価格がまちまちであったことがあります。元々、査定士の資格が存在しなかったときには、買取業者や下取り業者が独自に判断して価格を決めていたため、地域によって同じ車両でもずいぶん異なる価格で取引されていました。

しかしその後、流通が活発になって中古車を遠方で転売するといったケースも増えたことにより、共通の判断基準でほぼ同じように取引をするため、査定士が必要となってきました。

査定士


査定士の資格は、筆記試験や実車の査定などの実技試験があり、資格取得後にすぐに買取の価格を査定するときに役立ちます。現在では買取業者や下取りを行うディーラー、リースやレンタル業者など、中古車を取り扱う業者に勤務するスタッフの多くがこの資格を取得するようになっています。
なお、中古自動車査定士の資格は大型と小型に分かれており、いずれの資格の受験をする場合においても、運転免許証が必要になります。

小型車査定士受験者は普通運転免許以上が必要になり、資格取得後は一般の乗用車や商業車、最大積載量4t未満の貨物車の査定を行うことができます。

一方、大型車査定士受験者は大型一種運転免許以上が必要になり、小型に該当しない大型車を査定することはできますが、小型車量の査定はできません。そのため、通常は大型車査定士取得者は小型車査定士の資格も取得してます。

なお、いずれの資格も自動車販売や整備の実務経験が半年以上あり、日本自動車査定協会所定の研修を修了した者に受験資格が与えられています。合格率は小型で82%、大型で98%と比較的高い合格率を誇っていますが、受験資格で実務経験があることを考慮すると、受験者の質が高いとも考えられます。

実際に中古車を買取りや下取りに出すときには、ほとんどの場合、この査定士が実車を査定しています。そのため、査定額で分からないことや不満に思うことがあれば、そのつど聞いてみると、きちんと内容を説明してくれますので、納得した上で売買ができます。

しかし、複数の業者に見積もりを出した場合、査定額に大きな差が出ることがあります。それは査定士の技能の差というより、査定士の所属する企業の経営環境、つまり、どのような中古車の販売に力を入れているとか、どのような車種の買取に豊富な情報を持っているか、により買取額が違ってきます。

近年では、車種や年式、走行距離などの簡単な情報を入力するだけで、複数の対応可能な業者から一括査定の見積もりを取得できるようなサービスもありますし、遠方の業者でも出張旅費は業者負担で見積もりに来てもらえるところがたくさんあります。

これらのサービスを利用して、相場価格帯の中でも最も高く買い取ってくれる業者を探しましょう。近くの買取業者よりも、遠方の業者の方が高額査定になることもありますので、時間に余裕がある人は複数の業者に見積もってもらうのがおすすめです。

車の一括査定はここから!