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事故車について

事故を起こした車は本来持つ基本価値が下がりますが、事故車の売却では査定額が大きく減額されてしまいます。一般人には事故車という名称が一般的ですが、自動車業界では修復歴車と呼び正常な車とは区別されています。

自動車業界で事故車の定義といえば修復歴車の定義が当てはまりますが、フェンダーやドアなどのボディパネルを損傷しただけでは事故車とはならないのが基本です。事故車の定義は基本骨格に損傷がある場合や、交換した形跡がある車が該当します。

基本骨格とはフレームのことを言いますので、一般的な乗用車ではモノコックボディが該当することになります。モノコックボディの基本骨格は通常であれば外装パネルによって隠されていますが、ピラーやルーフパネルは外部に露出していますし、フロアパネルは路面に最も近い部分にありますので、損傷を受けやすい部分です。

事故車の売却では査定士が修復歴がないか確認しますが、簡単には判断できないことが多いため損傷を受けた場所によっては修復歴車に該当してしまう場合があります。事故車の定義は中古自動車査定基準として各団体が共通の基準で運用していますので、業者によって異なることはないと言えます。

事故車


事故により修復歴車となった場合には価格落ちが発生しますが、自己による修理費用の他に事故減価を加算して損害賠償請求を行うことが可能です。事故車の売却ではどの程度価値が下がるのか不安になりますが、基本となる値落ちや相場的なものは無いのが現状です。

車により事故の状況が異なりますし、基本骨格に与えてしまった損傷の程度も車ごとに異なりますので、減額幅に関してはそれぞれに異なるのが基本と言えます。通常の車の7割程度で買い取る業者もありますし、逆に7割減で買い取る業者もありますので、業者によって査定額はさまざまだと言えます。

買い取った車の流通ルートが業者ごとに異なるため、査定額ももちろん異なってくると言えます。販売力が高い業者では減額幅が小さいこともありますが、一般的には大幅な減額が行われてしまいます。

中古車を購入するには、購入後の故障やトラブルが不安になりますが、修復歴のある車は敬遠されてしまうのが普通です。事故により各部にダメージが及んでいる場合がありますので、同じ車種で修復歴車と正常な車があれば、ほとんどの人は迷わず修復歴車を敬遠してしまいます。

簡単に言えば事故車は売りにくくなるため販売価格を高くすることができませんが、安くすれば購入者が出てくるケースが多いと言えます。中古車として著しく商品価値を落としてしまうため、高く買取ることは赤字を出してしまうことになります。

中古車査定では市場の動向が査定額に反映されますので、人気の高い車は査定額も高くなりますし人気の低い車は査定額も低くなってしまいますので、車種によっては査定額がでないケースもあります。

また中古車販売店の中では事故車の取り扱いがない場合もありますので、事故車の買い取りを受け付けない買取店もあります。中古車査定ができない車は通常の売却はできませんので、事故車専門の買取店や廃車業者に依頼して買い取ってもらうことになります。

自分から業者に依頼して廃車手続きを行うと費用がかかってしまいますが、廃車専門の買取店を利用すれば売却代金がもらえる他に廃車手続きまで行えるメリットがあります。査定額が付かない事故車だからと諦めずに、色々な業者から査定を受けてみることがポイントになります。

事故車の売却では業者によって買取額に差が出ますが、修復歴がない車の7割前後が平均的な査定額となります。年式が古くて修復歴がある車は購入希望者が少ないため、商品としての価値を持たない車も出てきます。